2017.11.13
Watson APIの無償化について詳しく説明します先日、日本経済新聞でもAI「ワトソン」無料という衝撃的な記事が出ましたが、今回はWatson API無償化に関しての詳細をお伝えします。
なお今回のニュースと合わせて、今まで「IBM Bluemix」というブランド名称で親しまれていましたが、実はブランド名も「IBM Cloud」として生まれ変わりました。
無償化の説明の前に、まずは「IBM Cloud」内で利用可能なWatson APIを紹介します。現在下記10個のWatson APIが利用可能です。
見てお分かりになると思いますが、Magic Insightで提供しているWatson Explorerについては「IBM Cloud」上では提供されていないので、今回のWatson無償化という点ではWatson Explorerは関係ありませんので引き続き弊社のMagic Insightをご利用ください。
※そもそもWatsonていっぱいあるの?という疑問をお持ちのかたはこちらのブログでご紹介しています。
何が無償になる?
それでは無償化の真相を説明していきましょう。
実はこれまでも「フリートライアル」としてWatson APIを30日間無料で利用いただける評価期間制度がありましたが、このフリートライアル制度が廃止になる代わりに「ライトアカウント」というアカウントが用意されました。このライトアカウントで利用できるサービス=ライトプラン(無料)でご利用いただけるプランになっています。
ではWatson APIでライトプランが利用できるものは何かを見てきましょう。
上図の「IBM Cloud」上で利用可能な10個のWatson APIの内、ライトのフラグがついているものがあります。 ※2017/11/9時点
これがライトプラン(無料)で利用いただける対象のAPIで、現在は8種類あります。
ずっと使える?どれだけ使える?
ではこのライトプランですが、ずっと無料で制限なく利用できるのか?という疑問が出てきますよね。
実際は制限事項がいくつかあります。
制限事項に関しては大きく分けて2つあります。
1つは各API毎に設けられているAPIのコール数などの上限値(例えばPersonality Insightのライトプランは毎月1,000APIまで呼び出し可能)、もう1つは利用していない環境の自動停止・削除となります。
※各Watson APIの詳しい制限事項についてはサービスカタログでご確認ください。(https://console.bluemix.net/catalog/)
利用していない環境の自動停止・削除とは下記のようなものです。
- 10日間、開発が行われていないアプリケーションを自動で停止
- 30日間、活動がないライトプランのサービスを自動削除
そのため一定の頻度で利用し続けていないと停止・削除されてしまいます。
ただし、これらの制限事項内であればずっと無料で使い続けることは可能ですので、POCの実施などを試すのにご活用ください。
Watson Explorerの利用を検討されている方は、無償化対象になりませんので弊社のMagic Insightへお問い合わせください!