2019.12.24
キャッシュレス決済、使っていますか?時が経つのはあっという間で、令和元年ももうすぐ終わってしまいます。
10月から消費税率が10%に変更されましたが、軽減税率にキャッシュレス決済、ポイント還元とずいぶん複雑な制度になりました。
さて、お得に買い物ができるということでキャッシュレス決済が注目されていますね。
既にお使いの方も多いと思いますが、皆さんは普段どのような決済方法を使っていますか?
今回はTwitterでつぶやかれた投稿のうち、「キャッシュレス」というキーワードを含む10月1日~12月15日の投稿を分析してみました。
注目されている決済方法は?
クレジットカード、電子マネー、バーコード決済など、様々なキャッシュレス決済の名称を辞書に登録し、上位10件を抽出しました。
バーコード決済のPayPayがクレジットカードを抑えて、首位を独走する結果となりました。
電子マネーではSuicaを含む投稿が圧倒的に多いようです。
キャッシュレスに対するイメージは?
キャッシュレスに対して、どういったイメージを持たれているか分析してみましょう。
好評表現と不評表現について、それぞれ頻出する上位20表現をワード・クラウドで可視化しました。
「良い」・「便利だ」という肯定的な意見の一方で、「怖い」と感じる方も多いようです。
どういうところが怖いの?
それでは、キャッシュレスのどういうところを怖いと感じているのか、もう少し分析してみましょう。
先ほどのワードクラウドの「怖い」をクリックした後、述語句ファセットの中で相関が高くて「怖い」を含む値に限定し、文書を絞り込みます。
絞り込んだ文書を確認すると、「使い過ぎてしまう」・「盗難や不正利用」・「停電や災害時に使えない」といった理由で怖いと感じるようですね。
財布を、忘れて・・・
以前のブログ(https://www.magicinsight.jp/blog/2019/03/14/380/)でも紹介しました固有表現抽出機能を使えば、簡単に人名を抽出できます。
その中で何やら「サザエ」という気になるキーワードがありましたので、絞り込んでみましょう。
キャッシュレスとはどういった関係があるのでしょうか?
絞り込んだ文書を確認してみると、なるほど、キャッシュレス決済できればサザエさんのように財布を忘れても一日過ごせてしまうのですね。
とはいえ、まだまだ現金しか使えない場所もありますので、忘れ物にはお気をつけください。
石川県は激戦区!?
最後に、辞書を使って都道府県別の投稿数を分析してみました。
意外なことに、人口では全国第34位の「石川県」が上位にランクインしていました。
「石川県」で絞り込んだ上で数詞ファセットを確認すると、「65.1」だけが突出して高い相関となっていました。
さらに絞り込んでみましょう。
絞り込んだ文書を確認してみると、キャッシュレス決済のポイント還元制度に加盟している店舗数(以下、加盟店舗数と表現します)を人口で割った数が都道府県別で全国1位となった、という記事についての投稿のようです。
つぶやかれたのは10月半ばでしたが、現在(12月半ば)はどうなっているのでしょうか?
そこで、最新(2019年末時点)のデータを使って人口1万人あたりの加盟店舗数を都道府県別に集計してみました。
こうしてみると、人口と加盟店舗数は単純に比例していないことがよくわかります。
東京都を除く関東地方では1万人当たりの店舗数が少ない一方で、石川県では10月半ばから全国1位をキープして111店舗となりました。
石川県はキャッシュレス・ポイント還元の激戦区へと、更なる進化を遂げているようです。
(注)使用した都道府県別の人口と加盟店舗数は下記出典より取得しました。
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)の「都道府県,男女別人口及び人口性比-総人口,日本人人口(平成30年10月1日現在)」
出典:キャッシュレス・消費者還元事業(https://cashless.go.jp/)(2019/12/21時点)
今回はキャッシュレス決済について分析しました。
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